生薬 撲そく(ボクソク)の効果効能と副作用
生薬 撲そく(ボクソク)の効果効能
撲そく(ボクソク)とはブナ科落葉高木クヌギなどの樹皮を乾燥させた生薬です。
成分として多量のタンニンを含み、クエルチトリン、デンプンや脂肪なども含まれており収斂作用の効能があります。
その他、解毒や抗炎症、皮膚病の収斂にも良いとされています。
また、骨が疼くような痛みを解消する効果があるともいわれています。
処方としては十味敗毒湯や治打撲一方などがよく使われています。
十味敗毒湯にはオウヒを用いたものとボクソクを用いたものの両方があります。
服用は煎剤や散剤として1日2gから5gを摂ります。
通信販売などでも刻みタイプの1袋500g入りで販売されていることが多いです。
また昔からの民間療法として、煎じ液を打撲した部位やおできなどに塗布して使われてきたようです。
撲そく(ボクソク)は日本独特の生薬です。
日本の生薬の自給率は極めて低いとされていますが、この生薬は需要のすべてを国内産のクヌギやコナラで賄っているのです。
生薬 撲そく(ボクソク)の副作用
撲そく(ボクソク)とは、打撲の治りをよくする漢方薬です。
漢方でも少しの副作用はあります。
人によっては、胃のむかつき、食欲不振、吐き気、腹痛、下痢、などの症状が起きることもあります。
重い副作用となることはめったにないのですが大量服用することにより、「偽アルドステロン症」という症状を引き起こすこともあります。
だるい、血圧上昇、むくみ、体重増加、手足のしびれ・痛み、無意識的な筋肉の反応や力が入らない、低カリウム血症などの症状。
ときには、発疹、発赤、かゆみなどが症状として現れることもあります。