生薬 知母(チモ)の効果効能と副作用

生薬 知母(チモ)の効果効能

ハナスゲという、中国北部などに自生する、ユリ科の多年草があります。

6~7月には可愛い花を咲かせます。

この根茎部分から作る生薬が、知母(チモ) です。

根茎部分を乾燥させて作りますが、根茎表面の毛を残したままのものを「毛知母」、毛と皮を除去したものを「光知母」と呼ぶこともあります。

日本に入ってきたのは江戸時代の享保年間とされ、現在も、薬用植物園などで栽培されています。

この知母(チモ)、チモサポニンなどのサポニンや、キサントン配糖体といった成分を含みます。

薬理作用としては、抗菌・解熱・血糖降下作用などが認められています。

漢方医学的には、身体の熱を冷やし、腎機能に働きかける性質を持つとされます。

鎮静・鎮咳・去痰作用なども有し、咳に伴う肺の炎症や亢進症状を抑えるのに使われます。

また、関節炎やリウマチなどの痛みや、下肢のむくみ症状を緩和する漢方薬にも配合されます。

桂枝芍薬知母湯(けいししゃくやくちもとう)などが、その例です。

他にも、不眠症や精神不安に用いられることもあり、こちらは酸棗仁湯(さんそうにんとう)などが、挙げられます。

 

生薬 知母(チモ)の副作用

知母(チモ)とは、寝付きを良くしたい際に用いられる生薬です。

神経をしずめて、寝付きを良くする効果があります。

体力があまりなく、繊細な人に適しています。

不眠症の治療に用いられる代表的なもので、依存の心配がないことが特徴です。

注意する点として、嘔吐や下痢などの、胃腸が弱っている方は服用の際に注意が必要です。

また、甘草などの成分を含む漢方と併用する際には、偽アルドステロン症の副作用に対する注意が必要になります。