生薬 縮砂(シュクシャ)の効果効能と副作用
生薬 縮砂(シュクシャ)の効果効能
縮砂(シュクシャ)は、中国の広東省やタイ、ベトナム、インドなどの林に自生するショウガ科の多年草からなる生薬です。
成熟した果実の果皮を除き、種を生石灰など乾燥させたものが、生薬として用いられています。
砂に似た色の皮が縮まっていることからそう呼ばれるようになりました。
種の中身が詰まっていて硬く大きく、香りの強いものが高い品質であるとされています。
薬性を表す五気では「温」、五味では「辛」となっています。
体を温め、胃腸の調子を整え改善する作用があることから、健胃・消化薬に配合されています。
症状としては、ストレスによる腹部膨満感(お腹の張り)や食欲不振、つかえる感じや腹痛、嘔吐や下痢などに効果があるとされています。
また、妊婦さんのつわりや胎動不安、切迫流産にも効果があるとされており、その際には縮砂を噛んで服用する場合もあります。
縮砂を配合した漢方薬としては、安中散などが代表的なものとして挙げられます。
生薬 縮砂(シュクシャ)の副作用
縮砂(シュクシャ)とは、ショウガ科シュクシャの種子を乾燥させたものを使用した生薬で、大型で堅く、香りが強いものほど効果があります。
主に、ストレスが原因として発生する腹痛や腹満感に対して効果があります。
また、妊娠の時の悪阻には、この生薬を噛んで服用することが効果的です。
主な作用としては、理気作用・健胃作用・整腸作用などがあります。
副作用などはあまり起きない生薬で、安全に使用できる特徴を持っています。