生薬 滑石(カッセキ)の効果効能と副作用
生薬 滑石(カッセキ)の効果効能
滑石(カッセキ)には硬軟の2種があり、硬が冠されるものの主成分は含水ケイ酸マグネシウム、軟が冠されるものの主成分は含水ケイ酸アルミニウムとなっています。
鉱物学ではタルクとも呼ばれ、含水ケイ酸マグネシウムを主成分とするものを指しますが、日本における生薬の滑石(カッセキ)はケイ酸アルミニウムを主成分をするものです。
加水ハロサイトとも呼ばれる粘土鉱物で、白色又は緑灰色をしており、ロウのように柔らかい感触が特徴となっています。
利水・通淋・清熱の効能で体内の水分代謝を調整し、利尿作用や消炎作用の効果によって排尿障害や浮腫・下痢・皮膚潰瘍などに用いられます。
特に膀胱の熱を瀉して排尿を促進するので、膀胱炎や膀胱結石に適しています。
また暑熱を解して利湿する効能があり、日射病や熱射病の際の体内の水分を整えるため、口渇や煩躁などにも応用されます。
漢方では猪苓湯や五淋散などに処方されており、頻尿や排尿時の痛みを伴う尿路系の感染症などに使用されています。
更に外用薬として湿疹や皮膚潰瘍に用いられています。
生薬 滑石(カッセキ)の副作用
滑石(カッセキ)とは、頻尿や残尿感、血尿などの症状の際に用いる生薬です。
尿路の熱や腫れを改善し、尿の出を良くする効果があります。
具体的な症状として、頻尿・血尿などの排尿異常の際に使用され、口のかわきやイライラ、不安感を感じている状態にも適しています。
副作用はあまりありませんが、体質によっては服用時のムカつきや食欲の衰退が起こる場合があります。
そのような状態が起こる場合には、医師との相談が必要です。